作曲個展、開催!

音楽ネットワーク「えん」主催

〜今を生きる作曲家に焦点を当てて〜

 ご縁あって、音楽ネットワーク「えん」の代表 佐伯さんからお話を頂き、作曲個展を開催する運びとなった。これまで書き留めていたものに加え、折角の個展、新たに認めた楽曲も幾らか発表に預からせていただきたく思う。

 演奏者は「えん」ご紹介の素晴らしい面々、存分に+αの披露をして頂けることに期待せざるを得ない。

 現時点での目録は以下を予定している。

・piano

 以前から初演を心待ちにしていた組曲piccola storiaに加え、バラード的な大きめの曲を用意しようと考えている。今回、大きなウェイトを占めるため私も含め、村松 麻衣、霜浦 陽子の二人に協力を得て三人体制で臨む。

・fluteとpiano

 筧 孝也の初演を頂いたnocturne、minuettoに加え、新たに制作を考えている。今回は“えん”でも馴染みの深い磯貝 俊幸、森川 健士に違った角度からのアプローチをお願いした。以前発表したのは4曲のまとまりではあったが、淘汰しお気に入りの2曲+αとしている。 

・oboeとpiano

 渡辺 克也氏からの委託作品。ではあるが、諸事情によって彼による初演は叶わなかった作品。依頼を受けた当時、ダブルタンギングについて話題になっていて、それを多分に用いていたが今回は割愛。佐藤 桃子と霜浦 陽子のアンサンブル。

・violinとpiano

 Evocaciones「母」に続く「夢」「時」を制作。それぞれ「YUME  」→「レソファミ  」「TOKI」→「ファラレシ♭」に変換して主題を構成する造り。竹田 千波のviolinと村松 麻衣のpianoでシリーズの構築を望む。

・celloとpiano

 スケッチが残っていたものを整えた一品。当初の形式がうまく整わず温められていたものであったが、テーマは気に入っていたのでこの機会に見つめなおすことに。演奏は深谷 展晃のcello、霜浦 陽子のpianoによる。

・木管五重奏

 piccola storiaと同時期に作成された木管アンサンブル。磯貝 俊幸のfluteと勉学に励む佐藤 桃子(oboe)、佐保 春奈(fagotto)、clarinetを下畝地 美南風、hornを高橋 由佳とするカルテットメンバーで挑戦する。

・piano trio

 竹田 千波、深谷 展晃、霜浦 陽子の豪華メンバーで送るpianotrio。この企画が持ち上がった当初から作成中で、曲として中々の手応えを感じていた作品。この演奏会のフィナーレとして相応しく大きく期待が感じられる。 

・fluteとoboe、clarinet、horn、fagotto、violin、cello、piano

 オールキャストで送るアンサンブル。この演奏会のオープニングとフィナーレを飾る企画。以前から初演を望んでいたMarchと、エンディングに相応しいAlong with the memoriesをチョイス。両者ともlive演奏は初。


Aki Kazaha’s information room

風羽 藍玖、作曲家。愛知県出身。 ピアノ、シンセサイザーを用いたインストゥルメンタルや、アンサンブル・吹奏楽楽曲を主立った守備範囲とし、 サロンコンサートやジョイントコンサートを中心に活動を展開。 第31回、第33回東京国際芸術協会主催全日本作曲家コンクール奨励賞受賞。

0コメント

  • 1000 / 1000