diary

5月第3の週:

 7月の演奏会のプログラムが決まり、ゆっくりと動き出してはいるが、チラシがまだできていないとのことから各方面へのビラ配りは遅れをとりそう。私の楽曲については呼吸を合わせるに至ってややテンポが遅めになるとの報告を頂いた。

 テンポ感というのは演奏する側の心拍数や、聞く側の気分によっても大きく異なってくる。また、しっかりとやや遅めのテンポで捉えることによって、慌ただしさをなくし、いうべきことをきちんと訴えられるので、むしろそれで良いかなと思う次第。


4月第4の週:

 いつの間にか4月も終盤を迎え…ピアノ曲は4曲仕上がり、勢いでクラリネットの曲も仕上がった。結局、ゆったりとした出だしだったが、流れる楽想に切り替わり展開していく形で落ち着いた。

 ちょうど切りの付いたところでギターの話が再浮上、高校生のギタリスト岩月さんに技術的なところを添削してもらい、山口・ガラガノフ夫妻に手渡した。具体的に話は進み、まずは7月21日にプレで参加し、状況を見て年内にフルでの展開予定。


1月第4の週:

 雨のテーマはいったん脇置いて、緩急合わせたピアノ組曲が浄書を待つばかりとなっている。ひょんなきっかけでこれが整ったらクラリネットの曲を認めようかと思う。日曜の午後、的な方向性でクラリネットの温暖な音色を活かした曲ができないかと思っていて、その辺から徐々に形作っていければなと。


11月第1の週:

 またも2ヶ月空いて、何をしているかというと以前からやろうと思っていた雨をテーマにしたピアノ曲を進めている。春先の澄んだ雨の香りを表現できたらと思い書いているが、自分がppのスケールが下手なだけに、実際第3者のピアニストに渡ったときに弾けるかなぁと思うところはあるが、まぁ弾けるでしょう。

 また、ある程度揃ったら出版を試みてみようかなと思う次第でして。


9月第2の週:

 はい、丸々2ヶ月。今回は新しいことにも挑戦しているので1曲でこれぐらいの時間を要した。確かに、話がホットなうちに、という見方もあるかもしれないがそんな即興的に作った曲がいいわけもなく。その辺の事情は真面目にやっている人しかわからないのかも知れませんね。レッスンの当日に譜読みをする輩なんか特にね。

 

7月第2の週:

 ギターに関する関連著書を揃え、確認用に安い現物を準備。オーソドックスなところの楽譜を揃え、演奏動画を視聴し、楽曲の構想を練る。4楽章で行こうと思う。形式を整え、一番イメージが具体化しているトレモロの続く4楽章から着手。叩き台として整え、一度演奏者に確認してもらおうかと考えている。

 

6月第2の週:

 一つ、TIAAに弦楽四重奏で応募したが、入賞には引っかからなかった、残念。FBで公にするのも凹むのでこちらにしれっとご報告。ちょっと連続して入賞していたので、浮かれていたのかもしれません。さて、気を取り直して次に目を向けます。ピアノ曲はちょっと中断、ギターにご縁があってそちらの楽曲制作に当たる。テーマを思い巡らすと、いくつかギターの曲を聴いて浮かんだ雪の別荘の暖炉とか、そのあたりからヒントを探っていきたいと考えているところ。


5月第3の週:

 名古屋講演が終わり、東京講演が間近となる。編曲する側も大変だったがやはり演奏する側も体力的に大変だった模様。クリスマスとか発表会で演奏されるようなBGM的な軽いノリにはしたくなかった事もあり少々重たかったか。そんなこんなで次の取り組みは以前から構想にあった「雨」をテーマにピアノ曲を追っていきたいと思う。


4月第1の週:

 弦四の仕上げも順当に終わり、新たに依頼をいただいた歌曲の編曲に邁進している。11曲の歌曲を、Tpを加えてアンサンブルに、という内容で、5月GW明けの本番とあり計画的にことを進めている。GW前には完了したい考えで、仕上がったものから順次渡して行き…で逆算すると3日に1曲、一般就労のため中々のハードワーカーとなるが全然苦にならないのは嬉しい限りで。


2月第4の週:

 順当に2楽章が整った。3楽章も1楽章のテーマの反行の逆行で、挟むように和音を付けると中々面白い様相が整ったので、そこから一気に前半の骨格が出来上がった。後半のテーマは捻出するのに苦労したが、何とか穏やかな形で盛り上がってコーダへと繋げたいところ。


2月第3の週:

 「木漏れ日-komorebi-」の制作が懐かしく感じる時期に入り、気付けば年も明け…

 TIAAから応募要項が届いたので今回は弦四に挑戦。管弦楽法で手にした教本、演奏法をまとめた文献とツェルニーをアレンジした実習経験、その辺りからラヴェルとドビュッシーを片手に進めていく。

 まずはテーマ、おっ、と関心を引くモチーフから流れる伴奏で初め、展開を図る。今、2楽章の形が整いつつあるところ。3月頭には3楽章を終え、浄書に取り掛かりたい考え。


11月第3の週:

 気付けば例によって 時間が飛びまして。再びピアノのための小品、「木漏れ日-komorebi-」が仕上がった。まさしくそのシーンに合いそうな和音の連なりができたので、それを最終に持ってきて、そのソプラノのラインを主題に据えて前半を展開、後半は他2曲と距離が離れすぎないようフラット系の調で運び、さりげなく主題を忍ばせた。英字タイトルだが、なんと該当する言葉がない模様。そのままローマ字、もありかなと。


9月第3の週:

 ピアノのための小品が一つ仕上がった。タイトルを悩んだ末、「夜景-city lights-」とした。「夕日 -dusk-」は、evningよりも感情や想いに感化した言葉はdusk、であるところから、夜景についても調べてみると一般的にnight viewは和製英語の色が強くcity lightsが日常で使われるようだ。

 夕日、で使った素材を組みしながらも、重く鎮座するビル群、そこに散りばめられたように輝く光を見て、思うところを織り交ぜながら形にした。


7月第5の週:

 ようやく、長い時間かかってしまったtrio「多角形」の再編が完成。前半はほぼそのままに、主に後半の形式の簡素化と和声のまとまりを整えた。自分は紙で残さないと落ち着かないタイプなので、製本してコレクトしておきたいところ。終わり次第、組曲に精を出して行く。夕日、が元なので朝日、とも考えたが綺麗な夜景、暖かい陽射しの溢れる風景、辺りで5曲くらいに膨らませられればと思う。


6月第2の週:

 あっという間の3ヶ月、実生活が手一杯でメンタル的に活動が滞ってしまっていた。過去へ戻ることができない以上、またこれも滋養の一つとなってくれる事を願いつつ。trio「飛翔」のアレンジは整ったので「多角形」のアレンジを進めていく。その後は以前から構想を浮かべていた雨をテーマにしたピアノ組曲に手を掛けるか、TIAAでアドヴァイスを頂いた「夕暮れ」を組曲にする案を形にするか、といったところ。


3月第2の週:

 LIVE用の楽曲、3曲全てが整い送り届けた。LIVEという事でポップス調に線を布いたが、チェロの音域的と厚みのある音色を利用し、チェロのみで奏する部分や、それにピアノを僅かに添えるといった構成の部分を分かりやすく用いたことで、単純なポップスや即興とは違った音符の価値を表す事ができたと思う。


2月第1の週:

 個展でお世話になったcello奏者の深谷さんから以前からちょいちょい話に上がっていたLIVE用の楽曲の制作に掛かる。演奏会、でなくLIVE、と言う事だったのでアップテンポでノリの良い、ややポップス寄りのスタイルで整えた。急ー緩ー急の3楽章構成で、早速1曲目をお届け、2楽章の制作も順調に進行中。


12月第3の週:

 応募要項が送られてきたので再びTIAAに指導を仰ぐ。講評の内容を要約すると表現力は良いが美学的技術に劣る、と受け止めた。しかし言われる事を現実的に成そうとすると、再び大学に通うか誰かに師事し和声や実践を数年かけてみっちりと練習し習得する必要があり、しかしその世界が見えた、存在する事が理解出来たところが今回の収穫と言えるか。悩ましいところ。


10月第2の週:

 10年前にしたためたpianotrioをふと聞いてみると、結構エネルギッシュで面白いことをやっていた。和声が謎だったり構成がアンバランスだったり、不必要に演奏難易度が高かったりと不器用さの目立つところもあるのだが、そこを上手に修正してやればかなり良くなるのではないか。そう思って只今。合わせて昨年TIAAに出したtrioも講評を元に手直しをする予定。


8月第4の週:

 今回の作品は再びピアノ曲だ。一日の終焉、日暮れの瞬間を表した楽曲を作成中。暗闇へと消える最後の瞬間に強く輝いているように見える夕日、そして日没の瞬間太陽の下に広がる薄暗い街、そこには今日一日を活動した様々なエネルギーが落ち着きを見せ静まり返る、そんな2部構成で制作中。


7月第2の週:

 前回投稿より随分と間が空いてしまった、今、今後の自分の方向性を見出すためにも過去の作品を精査し、製本をしていた。遅咲きである私だと感じたので、足元を固める上でも一つ一つ当時の自分として恥じないと思える作品を振り返る作業はとても落ち着く。さて、次の照準に的を定める。


4月第2の週:

 ピアノの小品が一つ整った。短いなりに緩急のメリハリをつけ、ドラマチックな展開を盛り込んだ濃い内容にできた。タイトルをどのようにするか本当に悩んだ。性格から幻想曲としたいところだが少し大げさかと感じて推敲すると、幻想小曲集、となるとシューマンだし捻って幻想的小品とするとラフマニノフだし、う〜ん、短くもプロローグ的な性格もあるのだが、幻想的前奏曲…と一周回って幻想曲となる。


3月第1の週:

 前回更新から随分と間が空いてしまった。五重奏のメンバーに4/3の楽譜を送り、着々と準備が進行しているところ。同時に、ピアノ曲の素描が出来上がりこれから浄書にとりかかるが、折角ではあるがどうも今回は見送られる感が濃厚。楽曲自体は短くも充実した内容でまとまったと思う。

 ※4/4とお伝えしてきた部分があったようです。が、4/3、4/4は月曜日ですね。3日の日曜日です、よろしくお願い致します。


1月第2の週:

 全ての浄書が完了した。それぞれこのシリーズの、文字からテーマを起こすという以外の形式や構成などの特徴を共通項として散りばめることができ、より身近な存在に仕上がった。さて、先日4/4の演奏会にピアノ曲もとの声を掛けて頂いたので、サロン用の5分程度の曲を構想に移る。


12月第3の週:

 第1曲の浄書が整いつつある。こうして改めて彼らと向き合うとそれなりに愛着が湧いてきて、外の評価を得よりそれらが補完されEvocacionesの3曲が一作品として友人知人に勧められるものに整っていくのが実感できる。この3曲が整ったら話が濃厚になりつつあるピアノソロか、Trio2曲をまとめたいところ。


12月第1の週:

 Evocaciones第3曲がほぼほぼ整った。TIAAでひと段落着いたので、3曲を音源から見直しやや急ぎ足で作った第2曲の若干の修正を考えている。譜面(ふづら)も断片的な印象があったので、その辺りも整えて第3曲の起譜をしお気に入りの分野に整えたいところ。


11月第1の週:

 「時」の制作が順調に進展中。この3曲を並べてみると、第1曲は終始バイオリンがメロディ、ピアノが伴奏、という様式だが第2曲、第3曲は互いに伴奏やメロディの役割を持ったり補完しあったりという様式に落ち着いているのに気づく。息の長いメロディを作るのには確かに技術を要するが、それよりも器楽曲としての、両パートを尊重した結果の色が濃い。


10月第1の週:

 ひと段落ついたので、個展で未完のままとなっていたviolinのEvocacionesの第3曲を作り進める。毎回ふた文字のテーマを音符に変換していて、No.1はHAHA「シラシラ」、No.2はYUME「レソファミ」、今回No.3はTOKI「ファラレシ」。テーマに拠り所があると、作るのも歌詞という拠り所に曲をつけるように比較的無理なく紡ぎ出せる。


9月第4の週:

 楽曲の解説を書く上でより細かく分析をしていると、自分が制作する上で直感的と思って行った行為のあらゆる事象が、全て説明できてしまうことに気づく。裏を返せば、それを打開できる方法は人間以外の何かに書かせるか、乱数で並べるかになってくるとは思うが、その実そんな必要もないのではと考える今日この頃。 


7月第4の週:

 WORKSの音源を一新した。私はピアノ伴奏が付いた楽器のソロ楽曲を、ソロではなくアンサンブルと捉えている。なので表紙にfor fluteなどとしてしまっていたことに大きな違和感を覚えていて、ずっと何とかしようと思っていたところであった。また、スペルミスや共通したフォーマットなど、細かな修正を加えた。


7月第3の週:

 完成した、気持ち的に非常にスッキリした。3分足らずとコンパクトな尺ではあるが、うまくまとまったと思う。やろうと思えば演奏は可能であるが、彼ら(カエル)の尺に合わせている為11/4拍子にほぼほぼタイミングを測ることが難しいであろうリズムが容赦なく繰り返される為困難を極める。


7月第1の週:

 そもそも楽音でないものにハーモニーを付ける事自体、少々無理があったか。パーカッションの一種として使ったり、楽器でなぞったりは容易ではあるが、素材自体に響きあう性質が乏しく実際やってみるとひとつふたつ工夫を要する。テノールの音域あたりが一番ハモれそうなので、そこを皮切りにSE,Padなど既存のメンバーで補う予定。


6月第2の週:

 カエルの声が聞こえるタイミングになりカエルの合唱を作り進める。前半のミニマルはほぼ完成し、いよいよ合唱部分へと着手、実際サンプルとして採ったパターンはDesとFの重音であった為、短6度の組み合わせで和音構成を組み立てる。ただでさえリズムに関しては彼らの奔放なるままではあるが、それでも拍単位で切り分け音程を整える。


5月第4の週:

 ようやく、出来上がり。いや〜、苦労した、いろんなドラマがあった。山本直人さんにはメールでお渡ししたもののこのご時世、中々手にとっていただく事は難しいではあろうが、もし形になることがあれば嬉しい限り。現時点でやれる事は尽くしたつもり。


5月第2の週:

 ほとんど浄書が整いつつあり、生み出された音楽が紙面に記録されて行く。この極めて有機的な現象を非常にデジタルな記号に置き換えて保存するわけだが、またそれを読み解き有機的な発声をする演奏家の創造行為がまた、作り手として期待する楽しみな事の一つ。さて、間も無く完成と漕ぎ着けたいところ。


4月第3の週:

 浄書を進めていると、3楽章の中間部後半の対旋律がどうも平凡かつ断片的に感じたので、修正を試みる。後は見やすく、しかし意図したことがきちんと伝わるように譜面(ふづら)を整えて行く。しかしそれなりに時間が掛かったので、もう話に挙がったことなど忘れられているかもしれないが こうしてまた新たな楽曲が誕生する事はどんな形であれ嬉しいものだ。


4月第2の週:

 整いました、3楽章。終止はかなり特殊な形ではあるが、終止感は損なわれない展開ができた。浄書するにあたってタイトルを考えていたのだが、作っていた思ったのだが何となく(自分で言うのも何だが)雨の香りがしたので、雨模様、rain patternとした。4月中には行けそうか。


4月第1の週:

 3部形式よりも2部に近い、再現部をコーダ的にまとめる方向で締めくくろうと考えている。中間部がゆるりとした分、大きい方にバランスを保とうとすると却ってダラダラと締まりのないものになる恐れがあるのと同時に、1、2楽章含めた全体から見てもアンバランスになってしまう事は明白。後一息。


3月第3の週:

 中間部の構成に悩まされ気づけば1ヶ月が過ぎて行く。中間部の肝を整えれば、後は流れに沿ってまとめ再現部へ。短めにまとめコーダへ展開し全体を締めくくる予定。これからまた浄書する過程を考えると5月ぐらいの完成となるのか。本当に一歩一歩の進行。


2月第3の週:

 3楽章の構成がまとまりつつある。苦労して綴った前半は提示部として、感傷的な中間部を盛り上げた後、再現部的な終結部で締めくくる予定。中間部の旋律も悩みに悩みモチーフのリズムや音程から構成されたアイデンティティを彷彿とさせるよう修正を重ねている。


2月第2の週:

 続きがどうしても出てこなかった3楽章だが、何とか突破口を見出し展開にこぎつける。なんだかんだ言って苦しみながら生み出した旋律は 落ち着いて後から振り返れば可愛く見えてくるパターンのようです。(その逆もよくある話ではあるが)冒頭のリズムパターンをうまく変換することが出来そう。


2月第1の週:

 3楽章の続きがどうしても出てこない。提示された問題に対し展開を重ね、その解決に頭を捻るのは必須の作業なのだが、時に難問になることもしばしばある。何らかの拍子にすっと出てくる時は逆に様々な危険をはらんでいるのだが、慎重になり過ぎて先に進めなくなる今日この頃。


1月第4の週:

 2楽章が早くもまとまる。obの対旋律から始まり、中ほどの音符から7回繰り返す間に旋律がすべて姿を表す。全ての旋律と和音が揃うまでもっと尺が長くなる事を考えていたのだが、少し心地の良いキャラクターをモチーフに出し過ぎたせいかその不完全な断片を繰り返し聴くことに苦痛を否定できず、早々に姿を披露し「提示部」としてまとめられた。


1月第2の週:

 trioの1楽章が整った。少し寝かせて、頭が冷静になったころまた浄書にかかろうと思うが、その間に2楽章の制作へ移ろうと思う。

 2楽章は1楽章のテーマから抽出した素材を使ってのミニマルを予定している。私はライヒや久石譲が大好きで、繰り返し音楽が進行する中で少しずつ本来の姿が形作られていく過程が伏線を回収していく物語を見ているようでとても楽しい。そんなものが作られればと考えている。


12月第4の週:

 ob,vin.pfの異色のtrioだが、1楽章がまとまりつつある。ピアノを叩いているととても爽やかな和音が並んだので、そこから全体の性格が形作られ、今とても気に入って頂けそうな雰囲気に整ってきた。

 最初にできたメインテーマから序盤のテノールのテーマを捻出し、全体から見ると結局そのメインテーマは第2主題と位置付けられる形となった。


11月第2の週:

 ob奏者の山本 直人さん、矢口 十詩子さんのTorioが異色の編成のため演奏できる楽曲があればと声をかけて頂いた。木五の再演もさて置きながら、ob、vin、pianoの初めての試み、早速思いつくままに構想をまとめてみた。3楽章形式で、出だしはpianoのテノールの旋律から入り、2楽章には1楽章の印象的なフレーズの主題を変形させたものをミニマルで展開させ、そのまま3楽章へ繋げ盛り上げた後、一部1楽章を彷彿とさせながら締めくくろうという考え。


11月第1の週:

 楽曲の大まかな構成がまとまった。雨音から入り、鳴き声を登場させたら合わせて弦でなぞり、ピアノ、SE、padで装飾し前半を構成し、後半は各素材に音程を付けほんのりと和声の感じられる重なりが作れればと思う。まさしく、「蛙の合唱」となる訳だが、実験要素満載です。


10月第2の週:

 夏にサンプリングした蛙の鳴き声を編集。アパートの周辺は田んぼが広がっており、人気の少ない夜にそこを自転車で通り抜けると蛙の大合唱が聞ける。それをベースとなる和音進行とシンセサイズした音、適度なループで構成しミニマルを作ろうという試み。


10月第1の週:

 木管五重奏が完成。最近気持ちが安定しているせいか曲や浄書もまとまって見える。折角なので個展で間に合わなかったヴァイオリンの「時」に着手するも良し、この勢いに乗って、蛙、桜、虹、月のテーマに取り組もうとも思う。


9月第4の週:

 ほぼほぼ五重奏の浄書が出来上がりつつある。楽譜に起こしていて改めて思うのだが、この楽譜という音楽を記す方法は本当によくできていると思う。DTMのように「正確に」であれば、高さ、音量を時間軸で数値化していけばいいだけの話なのだが、この音符という言語表記の手法を用いることによってこれが正確無比な「再生」ではなく行間を読み解く「語り」と昇華される。音楽芸術の面白さを再認識。


9月第1の週:

 コロナ禍の中、演奏会の再開がここかしこで動き始めている。延期になった千種での演奏会、再開を望む一方、手をつけた五重奏曲の改訂、浄書を急がねばとやや焦りも感じ進めている。素直に出てくるときとどう足掻いても進まない時と、こればかりは費やした時間に比例しないのが作品を生むということかと改めて感じる次第で。


8月第3の週:

 カエルの鳴き声が止み、鈴虫の鳴き声へと変わっていく田園地帯に挟まれたいつもの帰途。昨年もそうであったが、無数のカエルの鳴き声が広大な田園から立体的に周辺の空気を覆う様が、まさしくカエルの大合唱。様々な場所で声を採取。しばらく楽器のための音楽ばかり作っていたので、久しぶりの期待感が募る。


8月第2の週:

 刷新を行っている木管五重奏曲だが、finaleのスケッチが終わり、響きや音符のバランスを見ながらまとめ徐々にあるべき形を見せつつある。ほとんど作りかえることにしたのだが、最後の終止部分は気に入っていたのでそのまま残すことにした。一方、ricominsiareの一部をバランスを考え再び手を加えることに。


8月第1の週:

 新型コロナによって延期された演奏会、再開までの期間折角なので再演の五重奏を改訂、やり出したら大幅な改訂になってきてしまった。prelude、moare、ricominsiare、finaleの四楽章構成なのだが、preludeとfinaleはほぼ全編改め、moare、ricominsiareも一部改訂。目下finale製作に奮闘中。


序:

 ここではfacebookとは別に、細かな近況や楽曲製作状況を一音楽家の動きとして、思い付くまま自由に上げていこうと思う。