第2弾、piccola storia配信。
-piccola storia
一昨年予告に挙げていたアルバム第2弾を配信しました。
4つのインストゥルメンタルと4つの録音を収録。
1.intordaction
ボイス系のストリングスをバックにベルのアルベジオ、そこにシンセサウンドを散らした前半と、アルベジオに沿ったことでペンタトニック的な雰囲気を持つメロディが特徴的な後半とで構成されたプレリュード。
2.March
小編成の吹奏楽曲。ご指摘から2拍子を試みるもどうしてもつじつまが合わなくなるのでそのまま4拍子のマーチとなった。そうした意味も含め演奏会用の行進曲と言える。終始同一テンポなので強弱や音の厚みの対比を強めに出した。
3.frogs
カエルの声をサンプリングし合唱させた楽曲。弦とピアノ、シンセpadで彼らのつぶやきをなぞる。サンプリングループを繰り返すごとに音数が増え合奏の形をとる前半から、声に含まれる倍音から採譜した和音へと移りそれに楽器を乗せて高揚させ、最後は純粋に彼らの声のみの合唱で締めくくる。
4.piccola storia -Di quei giorni a voi-
実のところこの録音は私の演奏ではあるがかなりの修正が施されている。MIDIデータで録音し、有機的なイントネーションはそのままにテンポの伸縮や凹凸の出た音の粒の修正、ペダリングを後から被せるなど。さらにそれをスピーカーから再生させマイク録音、イコライザーやリバーブで音響を整え出力。
5.quintet Ⅰ prelude
木管五重奏。まずⅡ、Ⅲがあって、Ⅰは序曲的にⅡ、Ⅲ、のテーマが予告編的に登場する。ⅣはⅠ〜Ⅲの総集編、まさしくフィナーレだが、もちろんⅠ、Ⅳもそれぞれの主題がある。
Ⅰは初演からよりまとまりのある、エネルギーの感じられる形に構成を大幅に修正した。
6.quintet Ⅱ moare
当初「モアレ現象」を少しずつの音の重なりの変化で表現しようと考えていたのだが途中方向転換しこの形に落ち着いた。ピアノでスケッチを描いた際、自ずと響く高音の分子をフルートをオクターブ上げて重ねることで独特の響きを出した。
7.quintet Ⅲ ricominciare
仕切り直して新しい出発を表現した。たくさんの役割を一気に盛り込んだため、各所がやや薄めの和音構成になる部分があったが、ホルンとクラリネットの音質の厚みがそれを補う形となっている。
8.quintet Ⅳ finale
終楽章ということで勢いのある形に整え直した。Ⅰ〜Ⅲのテーマも総ざらいし、中間部には落ち着く部分も配置しストーリー性を持たせた。コーダはとても気に入っていたのでそのままに残し、全体を支えるべく力強くまとめ上げた。
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